初めてのチェス大会参加の手引き

1.事前準備

 

Q. 大会に参加するにはどうしたら良いですか。

 

A. まず日本チェス連盟の会員になる必要があります(会員申込ページへのリンク)。次に国内大会情報(リンク)を参考に、参加したい大会を選びます。その大会のページから、申込方法を確認して、参加申込をします。

 

Q. 出る大会はどのように選べば良いですか。

 

A. 初めて参加する大会には、「ルーキーズチェス」や「ステップアップチェス大会」のような初心者大会や、持ち時間の少ないオープン大会を推奨します。国内大会情報には大会のレベルの案内がありますので、それを参考にしてください。

 

Q. 持ち物は何を持っていけば良いですか。

 

A. ボールペンは必須です。インク切れ等で慌てないように、2〜3本持っておくと安心です。また、スマホは電源を切ってカバンに入れる必要がありますので、カバンも持って来ましょう。

 

Q. チェスセットを持参する必要がありますか。

 

A. 各大会の要項を確認してください。日本チェス連盟が主催する大会では、原則として主催者が盤駒とチェスクロックを用意しています。局後の検討用にチェスセットを持参頂くのは構いません。

 

Q. 棋譜を書いたことがありませんが、試合では棋譜を書く必要がありますか。

 

A. 大会要項を確認してください。ラピッド(早指し)の大会や初心者向け大会を除いて、棋譜を書く必要があります。棋譜の書き方を、事前に練習しておくことをお勧めします。

 

 

Q. 大会直前になり参加が難しくなったり遅刻しそうになった場合はどうすればいいですか。

 

A. すぐに主催者にご連絡をお願いします。日本チェス連盟主催大会の場合は、japanchess.info@gmail.comまでご連絡ください。

2. 大会受付

 

Q. 大会当日の流れを教えてください。

 

A. 殆どの大会において、参加の受付→開会式→第1ラウンド→局後の検討→休憩→第2ラウンド→・・・という流れになります。最終ラウンド終了後、表彰式があります。

 

Q. 試合開始の何分前くらいに会場に行けば良いですか。

 

A. 大会要項に記載のある受付時間内に受付を済ませるようにします。日本チェス連盟主催大会では、Peatixのバーコードによる受付を行いますので、スマホの画面にバーコードを表示できるように予め準備をお願いします。

 

3. 各ラウンド開始時

 

Q. 対局の組合せはどのように確認できますか。

 

A. 各ラウンドの開始前に組合せ表(ペアリング・シート)が貼りだされますので、自分の名前を探し、ボード番号と白黒を確認し、そのボードを探して着席します。日本チェス連盟主催の大会では、Chess-results.comにもペアリングが発表されます。

 

Q. 着席時の注意事項はありますか。

 

A. 対局に必要なボールペンや飲物以外はカバンにしまいます。特にスマートフォンは電源を切ってカバンにしまっておかないと反則負けになります。

 

Q. 棋譜用紙には何を記入すれば良いですか。

 

A. 対局が始まるまでに、試合の情報を記入しておきます。大会名、対戦相手と自分の名前は必須ですが、ラウンド数やボード番号も記入するようにしましょう。

 

4. 対局中

 

Q. 対局中にトイレに行くことはできますか。

 

A. できます。相手の考慮時間中に離席することができますので、その間にトイレに行くことは構いません。自分の手番では離席することはできませんが、体調不良等でやむを得ず離席したい場合は、アービターを呼んで許可を得てから離席してください。

 

Q. 対局中に飲物やお菓子は持ち込めますか。

 

A. 飲物は持ち込めます。菓子類については、日本チェス連盟主催大会においては、感染症対策の観点から、飴やタブレット類等、マスクをしたまま食べることのできるものに限って認めています。

 

Q. 対局中に話しかけても構いませんか。

 

A. 対局中は、相手の手番か自分の手番かにかかわらず、私語は厳禁です。

 

Q. 対局の途中でトラブルが起きました(イリーガルムーブを指してしまった、クロックが動かなくなった、初期配置が違っていたことに気が付いた、など)。どうすれば良いですか。

 

A. まず時計を止め、手を挙げてアービターを呼んでください(時計の止め方が分からない時はそのままアービターを呼んでください。クロックを止めて対処します)。落ち着いてアービターの指示に従ってください。

 

Q. 対局の途中で棋譜の書き方がわからなくなりました。どうすれば良いですか。

 

A. 手を挙げてアービターを呼んでください。その後、アービターの指示に沿って、自分の持ち時間を使って、対戦相手の棋譜を写す等、棋譜の補完をします。万一、棋譜が完全に再現できなくても、特にペナルティはありませんので、まずは棋譜を書くということを心掛けましょう。

 

5. 対局終了時

 

Q. リザインする時はどうすれば良いですか。

 

A. 「リザインします」「負けました」等、言葉で意思表示をし、チェスクロックを止めます。止め方がわからなくても、後ほどアービターが止めるので問題ありません。発声の代わりに、自分のキングを倒すという意思表示もあります。

 

Q.ドローの時はどうすれば良いですか。

 

A. 自分からドローオファーをする場合は、自分の手番で手を指し、「ドローにしませんか」等と発声し、チェスクロックを押して相手の手番にして返事を待ちます。
相手からドローオファーをされた場合は、ドローに合意する場合は「ドローにします」等と発声し、チェスクロックを止めます。ドローに合意しない場合は「続けます」等と発声するか、黙って次の手を指してゲームを続行します。

 

Q. 対局が終わったら、どうすれば良いですか。

 

A. 手を挙げてアービターを呼んでください。棋譜内容を確認の上、まず自分の棋譜用紙のプレーヤー欄にサインし、次に棋譜を交換して対戦相手の棋譜用紙のプレーヤー欄にサインします。最後にアービターが試合結果および棋譜を確認の上、アービター欄にサインをします。棋譜用紙は複写式になっているので、原本をアービターが回収し、写しは対局者が持ち帰ります。

 

Q. 棋譜用紙を提出したら、その後、どうすれば良いですか。

 

A. 荷物を片付けて、静かに席を立ちます。マナーとして、駒を初期配置に戻すことを推奨しますが、その際には音を立てないように注意します。次のラウンド開始時まで、控室での検討や食事など、自由に過ごして構いません。

 

Q. 大会途中に会場を出ることは可能ですか。

 

A. 可能です。ラウンド間の建物の出入りは自由です。


Q. 初めて大会に参加した後、どのようにチェスを楽しめますか。

 

A. 同様にチェスの上達を目指すプレイヤーとのオンライン・対面での交流、よりレベルの高い大会への参加、近隣のチェスクラブの例会への参加、日本チェス連盟などが配信している動画の視聴やマガジンの購読、などが挙げられます。

まずは大会に参加してみて下さい。質問があればjapanchess.info@gmail.comまでメールしてください!