ナショナルアービター制度創設のお知らせ

日本チェス連盟は、この度ナショナルアービター制度(以下NA制度)を創設します。

 

創設の背景

ナショナルアービター(以下NA)は国際チェス連盟(FIDE)が定めるチェスの審判資格です。その認定要件は各国連盟に委ねられていましたが、日本にはこれまでNAの資格を認定する制度がなく、NA資格保有者を増やすことができませんでした。今回のNA制度は、セミナーを受講し、チェスの競技ルールに関して一定以上の知識を習得した方にNAの資格を認定するためのものです。

 

NAになるとできること

NAの資格を得ると、FIDE公式戦を開催することができるようになります。また、NAの資格を得た上で、FIDEの定める条件を満たす大会にてアービターの実務を経験することで発行されるノーム(認定証)を三つ以上獲得し、FIDEが開催するセミナーを受講し試験に合格することで、NAの上位資格であるFIDEアービター(FA)の資格を得ることができます。

加えて、全日本チェス選手権の地区予選など、運営について一定以上の質が求められる国内大会については、NA以上のアービター資格を持つ方がチーフアービター(主審)となることを開催要件とする予定です。

 

NA資格を取得するためには

日本チェス連盟が開催するNAセミナーを受講し、試験に合格すると取得することができます。NAセミナーの開催については、別途ホームページにてお知らせします。

 

 

今回のNA制度創設によって、国内でのFIDE公式戦の増加と、国内の競技ルールへの知識水準の向上が期待されます。皆様のNAセミナーの受講を心よりお待ちしています。