0.改定趣旨
日本チェス連盟は2020年1月に「2022年以降チェスオリンピアード日本代表選手選考基準」を定めましたが、コロナ禍の影響を受けて選考対象となる大会中止が相次いだ為、2022年のチェンナイオリンピアードに際しては、特別に基準を変更した「2022年チェスオリンピアード日本代表選手選考基準」に基づいて代表選考を行いました。
最近の大会開催状況を勘案し、2024年以降の代表選考基準を元の基準(過去2年間の日本チャンピオン+レーティング順)に復帰するとともに、環境変化や選手の意見を踏まえ、一部、以下の点を見直しました。
- 代表内定の時期を、オリンピアード開催時期の半年前に前倒し
- 大会参加実績のうちFIDE公式戦の出場基準について、「過去1年に3回」から「過去2年に3回」に見直し
1.選考条件
選考対象となる選手は次の条件を全て満たす者とする。
(1) 日本チェス連盟の年会員であること
(2) 海外からFIDE国籍を日本に移籍した者においては日本チェス国籍を取ってから、オリンピアード開催月の1日時点で 2年以上経過していること
(3) 過去1年間(注1)、グレード1大会(注2)を含む日本チェス連盟スタンダード公式大会に3回以上出場(注4)していること
(4) 過去2年間(注3)、FIDEスタンダード公式大会に 3回以上出場(注4)している(国内外問わず)
(注1) 過去1年間とは、オリンピアード開催前年1月より12月までの1年間とする。
(注2) グレード1大会とは、全日本選手権、ジャパンチェスクラシック、ジャパンオープン、全日本女子選手権の4大会である。
(注3) 過去2年間とは、オリンピアード開催前々年1月より前年12月までの2年間とする。
(注4) 出場とは、当該大会で入賞可能なラウンド数以上、対局することを意味する。
2.選考基準
選考条件を満たした選手の中から、次の基準に従って、オープン5名および女子5名のオリンピアード日本代表選手を選出する。
(1) 過去2年間の全日本チェス選手権チャンピオン2名。過去2年間の全日本女子チェス選手権チャンピオン2名(同一人物の場合は1名。2024年大会の場合は2022年と2023年のチャンピオンを意味する)
(2) FIDE:日本チェス連盟=7:3 のスタンダード・レーティング合計の高い順に、(1)も合わせて計5名ずつになるように選出 (レーティングは、オリンピアード開催年の1月発表レーティングリストを用いる)
日本チェス連盟は、事前に選考候補選手の参加意向を確認し、参加意向のある者を対象に上記基準に沿ってオープン・女子各5名ずつを選出し、代表にふさわしいかどうかを審議した上で、オリンピアード開催年の1月中に代表選手を決定する。ボード順については、日本代表コーチ陣に一任とする。